2013/05/09

<ปาฐกถา>หรือ<สพีชฺ>


<演説><speech>

これまでは演説としてきたがタイの新聞も<ปาฐกถา>から<สพีชฺ>に変わってきたのでスピーチにする。演説という言い方は聞くと硬く聞こえるのでスピーチのほうがいいような気がする。タイ語でも<ปาฐกถา>は硬いので<สพีชฺ>になったのだろう。インラック首相のスピーチの波紋は収まらず今月の8日には首相府のWebがハッキングされ英語で次のような言葉があったということである。I know that I am the worst Prime Minister  ever in The Thailand history.

さて続けて非難を続けている民主党は自党の改革を疎かにして首相を非難することに時間を費やしているようである。民主党としては国連を始めとしてタイ国内にある各国大使館そして商工会議所、そして会議の主催国であるモンゴルと各マスコミにも手紙を配布するということである。民主党報道官チャワノン・イントラゴーマーンスットによるとインラック首相のスピーチはタイの民主主義の方法を歪めていて外国に誤解を与え外国からの投資にも影響を与えるということである。タクシン元首相が首相に就任してから国会での大多数を背景に官僚や司法に介入して独裁体制を築こうとしたという認識が民主党にはあり、このことをスピーチでは説明していないので外国に誤解を与えるということだろう。しかし国会で大多数をとったタクシン元首相の政策は当然国民に支持されて、支持されない民主党は少数派になったという認識がかけているという気がする。民主主義の方法を歪めている主張で大事な点は民主党はクーデターをタイにおける民主主義の一方法だと考えていることだろう。また2553年の赤服集会はタクシン元首相が海外から指揮をしていたという主張はこれまで通りだが、今回チャワノン報道官はインラック首相も2553年の赤服集会に関わっていたという非難は、インラック首相が政治の世界に出てきたのは25547月の下院選挙の2ヶ月前からで、2553年当時はビジネス界にいたのは誰もが知っていることでどう考えても赤服集会に関わっていたとは考えられないのだが、真実がないので虚偽により相手を攻撃するのが民主党の常套手段といえばその通りなのだろう。

一方、ノーポーチョー(反独裁民主戦線)の幹部であるナタウット・サイグア商業省副大臣は、民主党の声明を読んで重要点として次の2項目を上げている。
1.タクシン元首相の政府の運営のやり方がクーデターを引き起こした。
2.2553年の赤服の集会にはタクシン元首相が裏にいて集会は過激になっていった。
とした上で民主党が主張するクーデターは政治上の正義であったという見解は罪を公表して外国から蔑まられるだけで海外でクーデターがどのように評価されているかは、クーデター勢力によってできたアピシット政権が外国から相手にされなかったことを考えると明白であるということである。また今回のスピーチによりタイの信頼が傷ついたことをインラック首相は国民に謝罪すべきという意見については、まずは2553年の集会で99人の死者と2,000人の負傷者を出したアピシット民主党党首こそ謝罪に値するとしている。


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