2013/05/03

<กระหรี่แค่เร่ขายตัว>กับ<หญิงคนชั่วเร่ขายชาติ>


<娼婦は体を売り歩いている><悪女は国を売り歩いている>

先日インラック首相がモンゴルで開催された民主主義共同体会議でタイの民主主義について語った演説は、現在の政権に反対する保守層もしくはクーデター支持派から予想以上の反論が出ている。言葉で一番強烈なのはタイラット紙に政治風刺漫画を掲載しているチャイ・ラーチャワットが個人のFBにインラック首相の写真とともに載せたタイトルの言葉である。タイトルは要約しているので実際の発言は次のとおりである。

โปรดเข้าใจ กะหรี่ไม่ใช่หญิงคนชั่ว กระหรี่แค่เร่ขายตัว แต่หญิงคนชั่วเที่ยวเร่ขายชาติ”「娼婦は悪い女ではない。娼婦は体を売っているだけであるが悪女は外国に行って国を売っている」

1,首相の演説に何故ここまで過激な反論が出てくるのかを考えると、まずは首相に就任してからこれまで首相は野党民主党、上院任命議員らクーデター支持派からどのような事を言われ攻撃されてもおとなしく実務をこなしてきて、彼らから見れば首相はタクシン元首相のダミーで首相という責務は国民のためという標語とともに懸命にこなしていく女性首相だと思われていたのだろう。その象徴は2554年の首相就任後に起こった大洪水だろう。予想もしなかった大被害に直面して首相とプアタイ党は懸命に働き行動力があると国民からは認められたはずである。またわざとかも知れないが政治論争に巻き込まれるのを避けてきた首相は口だけが達者の政治家である前政権アピシット民主党党首と比較され口数が少ない遠慮がちな首相だと思われてきたフシがある。そしておそらく就任後初めて民主主義を阻むクーデター、それ以降の司法強調主義を語り、兄であるタクシン元首相のことを擁護した演説は、首相が政治駆け引きの表舞台についにでてきたと思われ予想以上の反論になったという気がする。

2,演説で首相は事実を語ったにすぎないのにどうして売国になるのか、ここは想像であるがチャイ・ラーチャワットを筆頭にクーデター支持派はタイで起こった事件を外国には秘密の事件にしておきたいという思いがあり、というのは彼らにも後ろめたさがあるのだろう。クーデターそして赤服集会を実弾を使って鎮圧をした事実は、彼らにとってはタイ独自の民主主義なのだろう。また自国の首相と娼婦を比較した漫画家については、偏見から逃れることができない保守層の一人であって大した問題にはならないだろう。もし嫌いならタイラット紙を買わないか買ったとしても5面に載っている漫画を読まなければいいことである。



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