2009/01/03

<サクディナー>

ศักดินา ศักดิは権力、นาは田

まとめて権利田、禄田という。パンタミットのことを伝統的エリート層とマスコミは書いているが、バンコクに住む一部の人たちを指していると想像してもはっきりと分からない。たぶんラーマ5世の時代ころに官僚
制を導入してでてきた官吏の末裔のことを言うのだと思うが、ラーマ5世は1900年頃の人なので100年しかたっていないのに伝統的というのもおかしいと思う。
タイの一部のマスコミではパンタミットは時計を反対に戻そうとしているのでサクディナー勢力と呼んでいるのでパンタミット=サクディナー勢力のほうがぴったりとくるような気がする。

この制度はアユタヤ時代のトライローカナート王(1448-1488)時に確立し1932年の民主革命によって廃止された。その地位によって国王より名目的に賜る田地の面積で、その人の価値や社会的地位を表し、犯罪を犯したときの刑量や賠償額の決定の基礎となるものである。権利田はすべての人に与えられるもので、たとえば大臣は1万ライ、王子6千ライ、3級都市の知事5千ライ、一般人民25ライ、奴隷でも5ライとなっている。しかしこれは実際にこの広さの土地が与えられるのではなく、自分で開墾して利用可能な土地にしたうえで登記し、自己の所有地となしえる権利の限度を示すものにすぎない。