2013/05/11

<ผีคอมมิวนิสต์>กับ<ผีทักษิณ>


<コミュニストお化け><タクシンお化け>

約40年前のサリット元帥、タノーム元帥軍事政権(2500-2516)の時に軍事政権の必要性を国民に納得させるべく<コミュニストお化け>が考えだされたのだと思う。<コミュニストお化け>は農民を水牛の代わりとして田んぼを耕させ子どもたちは両親を旧い階級として認めず批判して、タイ国民は<コミュニストお化け>を恐れその背後にある中国、ベトナム、ソ連を恐れたようである。しかし2518年にククリット首相が中国を訪れて関係を回復させたことにより、次第と<コミュニストお化け>は国民の頭から消えて行ったが未だに恐れる人はいるようである。

そして次は<タクシンお化け>が生まれてきて2549年には、この新しいお化けを恐れる旧支配層の要求でクーデターが起こり、彼らは歓迎の意志を表明するために戦車に花を持って行ったりしたわけである。しかし40年前とは違い国の経営を軍人中心でやるには複雑になりすぎていてまた<コミュニストお化け>の時は国民の大多数を恐れさすことができたが<タクシンお化け>は反対に賛成する国民のほうが多く、彼ら旧支配層は2550年憲法と独立機関の上に独裁体制を支援せざるを得なくなった民主党を使って<タクシンお化け>に抵抗しているということだろう。

特にインラック首相がモンゴルでのスピーチでタクシン元首相を擁護する発言をすると<タクシンお化け>で自分たちを正当化しようとしてきた勢力は、一斉に反撃を始め<タクシンお化け>がクーデター以前にどのような悪いことをしたか、また今後も全国制覇を狙っているなど虚偽を並べ立てて<タクシンお化け>が恐怖のもとでより大きく恐ろしいものに見えるようにしているようである。現在法案として出ている2020年タイランド法はタクシン勢力が汚職をするための法案だと反対しているのを始めとして2550年憲法改正はタクシン元首相がタイに帰国するのを助けるものだと反対し、南部3県の問題を解決すべくマレーシアで当事者同士が交渉しているのを交渉相手を間違えているそして交渉以降テロ事件は反対に増え始めていると反対して、またここでもこの交渉には<タクシンお化け>が利益を得ようとしてやっているとまったくの根拠のないデマで抵抗しているようである。さてこの<タクシンお化け>であるがタクシン元首相が帰国することで解決するのか、それともこれ以上に大きくなっていくのかどうであろうか。


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