2013/03/07

<ตะโกนในโรงหนัง>


<映画館内で怒鳴る>

まずはタイトルの意味が分かりにくと思うのでWEB辞書からの引用を書いておく。
”汚い方法で政治上の敵にダメージを与えることで、特に虚偽の情報で大衆の恐怖感を煽りたて政治上の敵に対する憎しみや嫌悪感を植え付けるやり方で2490年から民主党の常套手段となっている”
これは2489年に政治上の敵であるプリーディー・パノムヨン当時首相を蹴落とすためにバンコク市内のサーラーチャロームクルン映画館内でプリーディー・パノムヨン当時首相を誹謗中傷する言葉を怒鳴ったことにより首相を辞任して海外に亡命せざるをえなくなった事実から来ている。

さて2556年3月3日のバンコク都知事選の結果は、民主党のスクムパン・ボリパット候補が125万票、プアタイ党のポンサパット・ポンジャルーン候補が107万票でスクムパン・ボリパット候補が二期目の知事職に就くことになったわけである。有権者数424万の内64%にあたる271万人が投票したということである。はたしてバンコクの住民数は何人くらいなのか調べてみると820万人はいるということである。単純に考えると400万人がバンコクに住民登録していないことになる。これだけの人数が短期のバンコクへの出稼ぎ者と考えるのもおかしいわけで中には長期滞在者もいるはずであることを考えると民主主義の欠陥であるとは済ますことができない問題であるという気がする。プアタイ党の政策をもとにした選挙運動に比べて民主党は常套手段である誹謗中傷作戦に出たわけであるが、この汚いやり方を受け入れるバンコク都民はどのように考えているのか単に保守派だからという理由では説明できないと思う。おそらくプアタイ党になると得意のนโยบายประชานิยม(大衆主義)を使うのは確実でそれがもう権利を十分に持っている有権者424万人に拒否されたことにもよると思う。

そして常識がある知識人による選挙結果の分析を見ると民主党の勝利はいつものことであるが負けそうになるとでてくる誹謗中傷でプアタイ党のバンコク統治を恐れた有権者が投票したことが大きいとしている。今回のプアタイ党のポンサパット・ポンジャルーン候補に対するものは<เผาบ้าน เผาเมือง><家を燃やして国を燃やす>に始まり最終段階ではノー・ポー・チョーのジャトゥポーン・プロームパン前議員が副知事になるというデマを流してバンコク都民の反ノー・ポー・チョー意識をかき立てたようである。また選挙結果を認定する選挙委員会は6日の会議でこれらの誹謗中傷が選挙違反に当たるのか検討するとして30日間の調査期間をおいたようである。
はたして保守寄りで民主党寄りの選挙委員会が民主党に不利な判定をするわけがないと思うが、明らかに誹謗中傷とわかる戦術が正当化されるにはどのような言い訳が使われるのか楽しみではある。


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