2013/10/20

<สุดซอย>กับ<ทะลุซอย>


<路地の終わり><路地を貫く>

2556年10月19日に野党委員の反対で混乱していた恩赦法は特別委員会の会議で恩赦法の6条項が賛成多数で可決され11月上旬の国会において第二読会が討議されることになった。特に第3条ではクーデター以降の独立委員会特にタクシン政権だけを標的にした国家損失行為調査委員会(コートーソー)等の判定を無効にするという議案提案者であるウォラチャイ・ヘーマプアタイ党下院議員もびっくりする変更に民主党委員は猛烈に反対したようである。もしこの6条項で国会を通ったとするとタクシン元首相に対する罪状は無効となりと国に没収された財産はタクシン元首相に返還されるということである。タクシン元首相が没収されたのは460億バーツで3年間の利子40億バーツを上乗せして500億バーツが返還されることになりそうだということである。

この件について特別委員会の委員でもあるアピシット民主党党首はついに路地の終わりまで辿り着き路地を抜けだそうとしていると表現した。2549年のクーデター以来、海外で暮らすタクシン元首相にとってついに路地を抜け出し帰国への道ということになるのかもしれない。政府とプアタイ党がこの時期に踏み切ったのは2年間の政権維持で軍が強気にはならないという見通しがついたことだろう。軍は突き詰めれば利権集団で予算をもたらす政府が民主党にはならないと見ぬいたのだろう。またこの2年間の反政府デモを警察の力だけで鎮圧できたことに自信を持ったのだろう。軍からは無視され司法は足踏み状態であるなか民主党をはじめとするアマート勢力にとって最後の頼みはデモであるわけだが少なくとも10万単位でないと政府転覆は厳しいと思うが千単位で止まっているデモ参加者を見ていると到底ムリではという気がする。


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