<和解>か<沸騰>
先日、有名なソラユットのテレビ番組で国会で激論になっている和解案について2人の出席者が出ていた。和解委員会の民主党議員9人の代表で27日の国会での討論の前に委員会から脱退した民主党ソンクラー県選出のニピット・イントラソムバット議員とノーポーチョーのナタウット・サイグア農業副大臣である。この番組でのソラユットの番組進行は定評でどのように討論が進んでいくのか楽しみにしていたのだが、ナタウット・サイグア農業副大臣の自信からきた落ち着きに比べてニピット・イントラソムバット議員の自信のなさからきたイライラと攻撃性はソラユットの番組進行の腕を持ってしてもあまり噛み合わない討論になったようである。
民主党議員のイライラは昨年の選挙での敗北から国会での敗北といろいろあるだろうがインラック首相を中心としたプアタイ党議員に対する実に細かい理由による訴訟沙汰が味方であるはずの司法により取り上げられないということもあるようだ。そしてそれ以上に恐れているのは選挙地盤の南部ナコンシータマラートに赤服村ができたことではないだろうか。この番組の中でナタウット・サイグア農業副大臣は和解委員会のソンティ・ブンヤラットクリン議員が戦車から降りてきたという表現を使って2549年に起こったクーデターのリーダーから和解へのリーダーに変わったことを強調していた。
さてそのソンティ・ブンヤラットクリン議員が主人公になった3月27日の国会における長時間にわたった激論であるが、その間クーデターのお陰で議員になれた民主党議員と一部の上院議員から180度の方向転換を詰め寄られるという場面もあったようである。一方ではクーデターにより失くすものが多かったプアタイ党議員は反対に
ソンティ・ブンヤラットクリン議員の応援に回ったようである。先日2000人の参加者を集めて開催された民主党の<力をあわせてタイ国を変えていく>集会でアピシット民主党党首はクーデターによる独裁と独占資本による独裁を反対するとはっきりと表明しているが、行動を見ているとクーデターのお陰で2551年に政権党になれたことを懐かしがっているのは事実のようである。
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