2013/05/15

<การวิสามัญฆาตกรรม>


<超法規的殺害>

<超法規的殺害>とは係員が公務執行中に人を殺害するに至ることであるとともに、司法手順を経ずに殺害したことを言う。タクシン政権のときに起こった麻薬制圧戦争で麻薬取引業者が殺害されたことをこのように呼ぶようである。

民主党はインラック首相のスピーチがタイの民主主義を歪めているとして世界に向けて声明を出したが、要約するとタクシン元首相を悪者に仕立てあげるという常套手段で違っているのは悪者をやっつけるために軍が介入したという認識に変わったということのようである。軍そのものが革命・クーデターと認めているのに民主党はお節介にも介入という言葉を使いクーデターという言葉は使いたくないようである。どのような教育を受けてこのようなことを考えることができる頭の構造になったのか、中心人物は海外で教育を受けたせいか、海外に長くいたせいでタイのことは理解できない頭の構造になったのだろう。

この声明についてはタクシン元首相のタイにおける顧問弁護士ノパドン・パタマが反論しているが次のとおりである。

1.タクシン元首相と家族は政界に入る2537年前に600億バーツ以上と考えられる財産を持ってい。2537年に政界に入った時は外務大臣になった訳であるが、2544年と2548年にはタイで初めての連続2期に渡り選挙で勝つ首相になった。家族が持ち主であった通信業は独占企業ではなく競争相手がいたし通信業の利権は2532年に法律に基づいて取得したもので民主党が言う軍事政権から違法に取得したというのは虚偽である。

2.タクシン元首相が麻薬制圧戦争で数千人を超法規的に殺害したという民主党の非難は民主党の想像に基づいた非難でポーポーソー(Office of the narcotics control board)の公式声明では死者は50人だけで2,500人を言う数字はその年の全体の事件による死者数で、タクシン元首相は麻薬取引者を殺害する政策をやったことはないし、法律を守る係員に誰かを殺害するようにと命令したこともない。

3.2549年のクーデターは1,400万人の国民に支持された選挙で選ばれた民主主義政権であるタクシン政権を倒すために企てられたもので民主党がクーデターを擁護する口実は恥以外の何物でもない。クーデター勢力は民主主義憲法である2540年憲法を破り捨てた上にパンタミットと保守層と図って民主主義でない2550年憲法を押し付け未だに続けている。民主党がクーデターを軍による介入と言い換えたのは、クーデターが民主主義を破壊し2550年憲法を国民に無理矢理に選択させたことを考えれば恥ずかしい行為であるといういがに言いようがない。

4.国民は2549年のクーデターを否定しているにもかかわらず民主主義に抵抗する勢力は、2550年のパランプラチャーチョン党が勝った選挙ではクーデター勢力を使い選挙妨害をした上にパランプラチャーチョン党が政権を取るとパンタミットを使い空港閉鎖等で混乱させてから遂には憲法裁判所を使ってサマック・スントラウェート政権を倒したわけである。

5.2551年の憲法裁判所によるパランプラチャーチョン党解党の判決では、党幹部の一人が選挙前に地方のリーダーに2万バーツを渡したという口実で解党して109人の政治家が5年間も公職に付けないという判決を出したわけである。

6.民主党が言うサマック・スントラウェート政権とソムチャーイ・ウォンサワット政権が恩赦法を成立させてタクシン元首相の罪を白紙に戻して帰国させようとしたという非難は虚偽である。

7.2551年のパランプラチャーチョン党の解党後には沈黙のクーデターが起こりパランプラチャーチョン党員の一部と他の政党を強制的に民主党を支持させアピシット政権ができ、正当性のない政権に反対するプアタイ党と赤服集団の抗議行動が起こったわけである。

8.タイ国民は民主主義と法の原則を望んだだけで各地から集まってきた赤服集団は、クーデターそのものとそれ以降のダブルスタンダート制度また不法な政権であるアピシット政権に抗議するために解散選挙を要求したがアピシット政権の実弾を使った弾圧により多くの国民と兵隊が犠牲になった。

9.タクシン元首相に対する刑事訴訟とテロリズム容疑すべては、クーデター以降に設立されたタクシン元首相に政治的に対立するメンバーで構成されたコートーソー(国家損失行為調査委員会)により告発されたもので、法の原則に則ったものでないということは明らかである。そして刑事訴訟ではラッチャダーピーセークの土地売買に関する訴訟が有罪になっただけである。また赤服集会を引き起こしたのがタクシン元首相であるというのは間違いで赤服が主張する民主主義とすべての国民に対する公平ということに賛成して応援しただけである。テロリズムの罪については赤服の集会にビデオリンクで参加したタクシン元首相が言った「もし軍が赤服の集会に対して強硬な集団をとるようなら赤服集団は各地の県庁に集まるように」と言っただけのことである。

10.2554年の下院選挙でプアタイ党は500議席中の265議席を獲得してインラク首相が首相の座についた正当な政権である。政策においてはタクシン元首相が考えプアタイ党が実行する政権である。民主党はインラク首相が三権分立という原則を無視して裁判権に介入していると非難しているが、実際は国会の立法権を犯そうとして憲法を勝手に解釈しているのは憲法裁判所である。


2013/05/12

<แผ่นเสียงตกร่อง>


<溝に落ちたレコード>

タイトルは直訳で分からないが意味することは、特に政治家のことで同じことを何度も壊れたレコードのように言っていることを表現している。5月10日に在タイ国モンゴル大使館のH.E. Mr. Chimeddorj Battumur大使は、タイの新聞のインタビューに答えてインラク首相のスピーチについて答える能力はないが、首都ウランバトールで開催された民主主義共同体会議には各国の大臣が参加して自国における民主主義を推進していく上での障害や問題を共有することを目的とした会議で110カ国の3,000人が参加したということである。この110カ国すべてに送ったかどうか知らないが民主党はインラク首相のスピーチに反対する声明文を何カ国には送ったということで次がその12項目である。内容は民主党が言い続けてきたことで民主党だけの見解でしっかりと物事を把握している国民は民主党の反タクシン運動への限度を超えた熱中は民主党を衰退させていることを見通しているだろう。また重大なのはクーデターを軍による介入と言い換えたことである。タイ国内ではรัฐประหาร(クーデター)をปฏิวัติ(革命)と言い換えて和らげることはできるが、今回は海外に向けた声明で英語ということでcoup d'etatをrevolutionにするわけにもいかずにintervention(介入)という言葉を持ってきたのだろう。要するに民主党の自信なさが顕著に現れているのだと思う。

1.タクシン・シナワットと家族は2534年のクーデター政権から利権を受け取り通信ビジネスを成功させ富豪になった。
2.タクシン政権は不正と汚職だらけで自身と仲間の利益のために法律を改正し麻薬制圧では多くの人を殺害した。
3.独立機関に介入して審査制度のバランスを崩し不満に思う多くの国民が反対運動を起こすに至った。
4.国民間の対立を支持したことで2549年9月には軍が介入することになった。
5.軍の介入後にはタイで初めての国民投票を経た憲法が成立した。
6.選挙後にはタクシン・シナワットが支持するサマック・スントラウェート政権できたことで、タクシン・シナワットは不正事件の裁判のために帰国したが刑期2年の判決が出る前に国外に出て現在に至るまで帰国できる見込みはない。
7.サマック・スントラウェート首相は憲法違反で首相の地位を追われ、次にタクシン・シナワットの妹の夫であるソムチャーイ・ウォンサワット政権ができた。この2政権は憲法改正を目指しタクシン・シナワットの有罪を白紙にする法律を作ろうとして国民の反対集会を引き起こした。
8.ソムチャーイ・ウォンサワット政権は不正選挙でパランプラチャーチョン党が解党処置になりソムチャーイ首相は首相の地位を追われた。そしてパランプラチャーチョン党を支持していた一部分がアピシット・ウェーチャーシーワを支持したことによりアピシット政権ができた。
9.タクシン・シナワットはプアタイ党、赤服集団、武装集団という3グループを使ってアピシット政権に対抗した。
10.赤服の集会は法律違反で武器を使用することで政府の職員と国民を傷つけた。
11.インラック政権は兄の罪を白紙に戻すことに努め独立機関と司法を破壊しようとしている。
12.警察とDSI(特別捜査局)を使って反対派を潰そうとしている。


2013/05/11

<ผีคอมมิวนิสต์>กับ<ผีทักษิณ>


<コミュニストお化け>と<タクシンお化け>

約40年前のサリット元帥、タノーム元帥軍事政権(2500-2516)の時に軍事政権の必要性を国民に納得させるべく<コミュニストお化け>が考えだされたのだと思う。<コミュニストお化け>は農民を水牛の代わりとして田んぼを耕させ子どもたちは両親を旧い階級として認めず批判して、タイ国民は<コミュニストお化け>を恐れその背後にある中国、ベトナム、ソ連を恐れたようである。しかし2518年にククリット首相が中国を訪れて関係を回復させたことにより、次第と<コミュニストお化け>は国民の頭から消えて行ったが未だに恐れる人はいるようである。

そして次は<タクシンお化け>が生まれてきて2549年には、この新しいお化けを恐れる旧支配層の要求でクーデターが起こり、彼らは歓迎の意志を表明するために戦車に花を持って行ったりしたわけである。しかし40年前とは違い国の経営を軍人中心でやるには複雑になりすぎていてまた<コミュニストお化け>の時は国民の大多数を恐れさすことができたが<タクシンお化け>は反対に賛成する国民のほうが多く、彼ら旧支配層は2550年憲法と独立機関の上に独裁体制を支援せざるを得なくなった民主党を使って<タクシンお化け>に抵抗しているということだろう。

特にインラック首相がモンゴルでのスピーチでタクシン元首相を擁護する発言をすると<タクシンお化け>で自分たちを正当化しようとしてきた勢力は、一斉に反撃を始め<タクシンお化け>がクーデター以前にどのような悪いことをしたか、また今後も全国制覇を狙っているなど虚偽を並べ立てて<タクシンお化け>が恐怖のもとでより大きく恐ろしいものに見えるようにしているようである。現在法案として出ている2020年タイランド法はタクシン勢力が汚職をするための法案だと反対しているのを始めとして2550年憲法改正はタクシン元首相がタイに帰国するのを助けるものだと反対し、南部3県の問題を解決すべくマレーシアで当事者同士が交渉しているのを交渉相手を間違えているそして交渉以降テロ事件は反対に増え始めていると反対して、またここでもこの交渉には<タクシンお化け>が利益を得ようとしてやっているとまったくの根拠のないデマで抵抗しているようである。さてこの<タクシンお化け>であるがタクシン元首相が帰国することで解決するのか、それともこれ以上に大きくなっていくのかどうであろうか。


2013/05/09

<ปาฐกถา>หรือ<สพีชฺ>


<演説>か<speech>

これまでは演説としてきたがタイの新聞も<ปาฐกถา>から<สพีชฺ>に変わってきたのでスピーチにする。演説という言い方は聞くと硬く聞こえるのでスピーチのほうがいいような気がする。タイ語でも<ปาฐกถา>は硬いので<สพีชฺ>になったのだろう。インラック首相のスピーチの波紋は収まらず今月の8日には首相府のWebがハッキングされ英語で次のような言葉があったということである。I know that I am the worst Prime Minister  ever in The Thailand history.

さて続けて非難を続けている民主党は自党の改革を疎かにして首相を非難することに時間を費やしているようである。民主党としては国連を始めとしてタイ国内にある各国大使館そして商工会議所、そして会議の主催国であるモンゴルと各マスコミにも手紙を配布するということである。民主党報道官チャワノン・イントラゴーマーンスットによるとインラック首相のスピーチはタイの民主主義の方法を歪めていて外国に誤解を与え外国からの投資にも影響を与えるということである。タクシン元首相が首相に就任してから国会での大多数を背景に官僚や司法に介入して独裁体制を築こうとしたという認識が民主党にはあり、このことをスピーチでは説明していないので外国に誤解を与えるということだろう。しかし国会で大多数をとったタクシン元首相の政策は当然国民に支持されて、支持されない民主党は少数派になったという認識がかけているという気がする。民主主義の方法を歪めている主張で大事な点は民主党はクーデターをタイにおける民主主義の一方法だと考えていることだろう。また2553年の赤服集会はタクシン元首相が海外から指揮をしていたという主張はこれまで通りだが、今回チャワノン報道官はインラック首相も2553年の赤服集会に関わっていたという非難は、インラック首相が政治の世界に出てきたのは2554年7月の下院選挙の2ヶ月前からで、2553年当時はビジネス界にいたのは誰もが知っていることでどう考えても赤服集会に関わっていたとは考えられないのだが、真実がないので虚偽により相手を攻撃するのが民主党の常套手段といえばその通りなのだろう。

一方、ノーポーチョー(反独裁民主戦線)の幹部であるナタウット・サイグア商業省副大臣は、民主党の声明を読んで重要点として次の2項目を上げている。
1.タクシン元首相の政府の運営のやり方がクーデターを引き起こした。
2.2553年の赤服の集会にはタクシン元首相が裏にいて集会は過激になっていった。
とした上で民主党が主張するクーデターは政治上の正義であったという見解は罪を公表して外国から蔑まられるだけで海外でクーデターがどのように評価されているかは、クーデター勢力によってできたアピシット政権が外国から相手にされなかったことを考えると明白であるということである。また今回のスピーチによりタイの信頼が傷ついたことをインラック首相は国民に謝罪すべきという意見については、まずは2553年の集会で99人の死者と2,000人の負傷者を出したアピシット民主党党首こそ謝罪に値するとしている。


2013/05/07

<ดีแต่ปาก>กับ<เก่งแต่พูด>


<口だけが達者>と<お喋り上手>
 
5月4日にアユタヤでアロンゴーン副党首が提案した民主党改革案に基づいて開催された民主党の“Primary and Caucus制度を使ったアユタヤ選挙区の立候補者を幅広く選別するパイロットプロジェクト”というセミナーにおいてチャロームチャイ・シーオーン幹事長は民主党の改革について一部の党員の間では党を分裂させるという懸念があるが民主党は決して分裂することはないし、民主党の長所は民主主義と独裁に反対する明確な理想を持っていると強調した。一方のアロンゴーン副党首はこれからの民主党は一部の権力者の目線にあっただけだったがこれからは国民の目線に戻らなければならない。これまでは独裁にもたれかかっていたが改めなければならない。とはっきりとこれまでの民主党の体質を認めている。また<口だけが達者>と<お喋り上手>というマスコミがつけた名前を認めた上で、これからは仕事が出来る民主党になり優秀な考え、優秀な仕事、優秀な管理経営でやっていくべきだとしている。一番初めのセミナーがアユタヤになった理由はアロンゴーン副党首が中部を取り仕切っていることもあるが、これまでアユタヤで民主党議員が出たことがないということも理由のようである。


2013/05/06

<การกดดัน>กับ<การคว่ำบาตร>


<圧力>と<ボイコット>

4月29日のモンゴルでの首相の演説から一週間が経つが、未だに演説に対する攻撃は収まっていないようである。主にソーシャルメディア等のインターネット上での攻撃が多く、大部分はまともな論理で非難するのではなく感情で非難しているようで非難する言葉も予想以上に厳しい表現というか、聞くに堪えない言葉で攻撃を繰り返しているようである。特に目立っているのはチャイ・ラーチャワットという漫画家が個人のFBにインラック首相の写真とともに載せた“กะหรี่ไม่ใช่หญิงคนชั่ว กระหรี่แค่เร่ขายตัว แต่หญิงคนชั่วเที่ยวเร่ขายชาติ”「娼婦は悪い女ではない。娼婦は体を売っているだけであるが悪女は外国に行って売国をしている」という言葉であるが、おそらく娼婦は体を売っているという前の言葉に合わせて悪女は売っているということを言いたかったのだと思う。では何を売るのかと考え一番強烈な国を売るにしたのだろう。しかし本来は“ทรยศ”裏切るという言葉を使って国を裏切ったでよかったともう。こちらの方がはっきりと意味が伝わっていたと思うがいかがだろうか。

今回、演説を読みなおしてみて思ったのはインラック首相が本当に言いたかったことを理解できていないのではないかという気がした。それはすべての国民は法律を遵守して民主主義を創造していかなければならないに続けて最後のほうで言っている次の言葉である。「さらに外国の友人が重要な存在であると学んだことである。民主主義制度において各国からの圧力はタイの民主主義を存続させることができて民主主義を止めようとする運動を認めずボイコットすることは重要なシステムだと思う」ということで簡単にいえば外国に援助を前もって要請しているということだろう。これに対しては現政府は議会内でも多数派でどうして国内問題を政府の力で解決できないのかという疑問が出るのは当然のことだろう。首相の頭か心のなかには2553年の反民主主義に対する抵抗運動で99人の死者と2,000人の負傷者を出した記憶があるのだろう。もし2549年のように武器で政権を倒すという事が起これば何人の死者が出るのか予想できないだろう。政権ができてから2年間に20各国以上も歩きまわったのは決してチャイ・ラーチャワットという漫画家が言うように国を売るためではなく女性首相という利点を生かした遊説予防策だと思うことはできないだろうか。

ついでと言っては何であるが<การคว่ำบาตร>バート(僧侶が托鉢するときの鉢)をひっくり返すでボイコットというのは、僧侶が在家者に問題があり拒否する時には鉢をひっくり返して喜捨を受けないという意志を表明するという仏教用語である。


2013/05/05

<ส.ว.ผู้รักชาติ>


<愛国上院議員>

タイの上院任命議員73人の大部分がクーデター体制を受け継ぐ反タクシン勢力と考えていいだろう。4月下旬に閉会した国会の立法定例会期では条項ごとの憲法改正法が第一読会を通過している。大まかに3部に分かれた改正法には111条の改正があり、上院はすべてが選挙で議員が選ばれることになり任命議員は消失してしまう。議員特権というタイの一般の国民から考えれば優遇されすぎと思われるほどの特権を失うことを恐れる任命議員は与党に対する反撃策を考えているのは当然だろう。そして起こったのがインラック首相のモンゴルにおける演説で任命議員は"ส.ว.ผู้รักชาติ"という愛国上院議員グループを58人で立ちあげインラック首相の演説は真実を歪め国に被害をもたらしたとして国民に謝罪すべきであるとした上に次の上院委員会に呼び出し究明するということである。外交委員会、宗教・道徳・倫理・芸術・文化委員会、人権・権利自由・消費者保護委員会、汚職問題教育・審査・グッドガバナンス促進委員会というたいそうな名前の委員会ばかりであるが上院任命は各種職業の有識者から選ばれるので、このような名前の委員会が成立して運営していけるのだろう。

問題は愛国上院議員グループが揮発油のように可燃性が高い愛国というグループ名をつけたことだろう。愛郷心や愛国心は村民であり国民である誰もが持っている自然の感情で眠っているものである。わざわざ愛国という言葉で旗を立てるのは、旗のもとに人を集め敵を作り反愛国・売国という烙印を押し攻撃するという古くからある手段であると思う。愛国主義が旗を立てる時はスケープゴートを国内か国外で作り上げ攻撃をして勢力を増やして自陣が有利にたつようにするのだろう。

インラック首相が海外において自国の問題をさらけ出したことについて亡命政権の首相のようだという批判があるが、それはこの国のクーデターの歴史を見ていないからではっきり言って今のところクーデターを防ぐ方法は国内にはないだろう。そしてクーデターが国民のためでなく一部の特権階級の権利を守るために起こっているということを理解するべきである。首相は亡命政権では決してない、だが亡命政権にならないために演説をあえてしたとは考えられないだろうか。クーデターのことを海外で話したことを国の恥だと思う人は、一部のクーデターを正義だと思っている人たちで国民はそうは思っていないだろう。


2013/05/03

<กระหรี่แค่เร่ขายตัว>กับ<หญิงคนชั่วเร่ขายชาติ>


<娼婦は体を売り歩いている>と<悪女は国を売り歩いている>

先日インラック首相がモンゴルで開催された民主主義共同体会議でタイの民主主義について語った演説は、現在の政権に反対する保守層もしくはクーデター支持派から予想以上の反論が出ている。言葉で一番強烈なのはタイラット紙に政治風刺漫画を掲載しているチャイ・ラーチャワットが個人のFBにインラック首相の写真とともに載せたタイトルの言葉である。タイトルは要約しているので実際の発言は次のとおりである。

“โปรดเข้าใจ กะหรี่ไม่ใช่หญิงคนชั่ว กระหรี่แค่เร่ขายตัว แต่หญิงคนชั่วเที่ยวเร่ขายชาติ”「娼婦は悪い女ではない。娼婦は体を売っているだけであるが悪女は外国に行って国を売っている」

1,首相の演説に何故ここまで過激な反論が出てくるのかを考えると、まずは首相に就任してからこれまで首相は野党民主党、上院任命議員らクーデター支持派からどのような事を言われ攻撃されてもおとなしく実務をこなしてきて、彼らから見れば首相はタクシン元首相のダミーで首相という責務は国民のためという標語とともに懸命にこなしていく女性首相だと思われていたのだろう。その象徴は2554年の首相就任後に起こった大洪水だろう。予想もしなかった大被害に直面して首相とプアタイ党は懸命に働き行動力があると国民からは認められたはずである。またわざとかも知れないが政治論争に巻き込まれるのを避けてきた首相は口だけが達者の政治家である前政権アピシット民主党党首と比較され口数が少ない遠慮がちな首相だと思われてきたフシがある。そしておそらく就任後初めて民主主義を阻むクーデター、それ以降の司法強調主義を語り、兄であるタクシン元首相のことを擁護した演説は、首相が政治駆け引きの表舞台についにでてきたと思われ予想以上の反論になったという気がする。

2,演説で首相は事実を語ったにすぎないのにどうして売国になるのか、ここは想像であるがチャイ・ラーチャワットを筆頭にクーデター支持派はタイで起こった事件を外国には秘密の事件にしておきたいという思いがあり、というのは彼らにも後ろめたさがあるのだろう。クーデターそして赤服集会を実弾を使って鎮圧をした事実は、彼らにとってはタイ独自の民主主義なのだろう。また自国の首相と娼婦を比較した漫画家については、偏見から逃れることができない保守層の一人であって大した問題にはならないだろう。もし嫌いならタイラット紙を買わないか買ったとしても5面に載っている漫画を読まなければいいことである。



2013/05/02

<พ.ร.บ.นิรโทษกรรม>หรือ<พ.ร.บ.ปรองดอง>


<恩赦法>か<和解法>

5月1日に開かれたプアタイ党の会議にはタクシン元首相もスカイプを使って海外から参加した。この会議において一番話題になったのは8月から始まる国会の一般定例会期に提出されるであろうチャローム・ユーバムルン副首相の<和解法>だろう。チャローム版<和解法>の特徴は2549年のクーデター以降に起こった各種の事件で罪になった人と罪になるであろう人のすべてを帳消しにして、現在の抗争、混乱を一気に解決して国民すべての団結に持って行こうとする法案である。裁判で有罪になった罪、裁判が続いている罪、裁判になるであろう罪がすべて帳消しになるということなのだが、どのような罪があるのか一番大きいのはアピシット民主党党首とステープ民主党下院議員が告訴されている99人の死者に対する「故意に他者に殺人をさせた罪」であろう。次はパンタミット114人が起訴されている空港と政府官邸を占拠した罪とノーポーチョーの24人が起訴されている2553年の集会での罪である。そして問題になるのはタクシン元首相の罪と国が没収した460億バーツのタクシン元首相の財産である。

スカイプで参加したタクシン元首相はこの<和解法>を上策であると認めながらも昨年のソンティ・ブンヤラットクリン下院議員が提出した<和解法>と同じように国会内外での騒乱を引き起こし一般定例会期での議決を待っている2020年タイランド法、憲法改正法、2557年度予算法、恩赦法等のプアタイ党にとって重要な法案が影響を受けるのを恐れて時期尚早として反対しているようである。

ではプアタイ党の会議にスカイプで参加するタクシン元首相は未だにプアタイ党の陰の党首であるのかという疑問については、反対する民主党からはインラック首相は相変わらずタクシン元首相のダミーであるという意見が出ているが、プアタイ党の考えではタクシン首相は犯罪者でもなんでもなくプアタイ党の長老なのだから意見を出すのは当然という考えだろう。結局は見解の違いであってクーデターで追放されクーデター権力により起訴され有罪になったタクシン元首相は何ら悪いことをしていないのだという見解と民主党のようにクーデターは民主主義の一手段だとする見解の違いだろう。

またタクシン元首相は憲法改正法を始めとした重要法案が憲法裁判所の規則外の判断で止まった場合はには、プアタイ党員全員は覚悟を決めて国会解散をすべきだという意見のようである。そして解散して選挙をした場合325議席という下院での絶対多数を目標とするということである。



2013/05/01

<เล่ารัฐประหาร>กับ <ทำรัฐประหาร>


<クーデターを語る>と<クーデターをやる>

タイの首相で初めてモンゴルを公式訪問していたインラック首相は2556年4月29日モンゴルの首都ウランバトールで開催された民主主義共同体会議でタイの民主主義について演説した主な内容は次のとおりである。

アセアン宣誓においては民主主義と法律に則した民主主義憲法のもとで政府はあるとしているが、現在においても民主主義に反対する勢力が引き下がることなく強力になっていることを警告すると共に私自身の例を上げて先例としたいと考えます。2540年にタイは国民が参加した新しい民主主義憲法を発布して新しい民主主義の時代が到来してクーデターは過去のものと思っていましたが、予想もしなかったことに2549年には国民から2度にわたり選ばれた政権が列車が脱線したようにクーデターにより倒され10年間の自由は消えてなくなりました。願わくば私の家族が被った痛みと政治上の被害者の家族が被った痛み、それに加えて2553年の騒乱で亡くなった99人の犠牲者の痛みが二度とタイで繰り返されなように願っています。

これまでは政治に対する発言を控えていた首相であるが民主主義共同体会議で演説する事項は民主主義についてでタイの民主主義に触れるなら現況の混乱の原因となった2549年のクーデターで兄であるタクシン元首相の政権が一夜にして倒されたことを語らずを得なかったのであろう。この演説に対して賛成する意見ではやっと首相が政治論争の表面に出てきたという見方があるがそれはどうであろう。また現在の政権が成立したのは民主主義ではない方法で成立した民主党アピシット政権に反対するデモの犠牲者のおかげであると言明したことだろう。この演説に対する反対は海外においてタイのイメージを傷つけたを筆頭にいろいろとあるが、クーデターによりタクシン政権が倒されたという事実は海外でも知られていることで、事実を話してタイのイメージを傷つけたというのは論外の反対論である。他にもいぜんと現状が見えない保守派クーデター支持派の新聞はこれとばかりに国民に人気がある首相を引き落とそうと懸命のようである。

もちろん民主党アピシット党首も反対していて国内で起こっている憲法改正問題や諸問題で外国に理解してもらい協力を得ようとしているもので、もしかするとこれは事実なのかもしれない。というのはインラック首相は2年間の任期中に議会から逃亡していると言われながらも海外に20回以上も行っているからだ。これは海外でタイにおける初めての女性首相であることを認めてもらい、もしいざクーデターが起こった時ははっきりとした拒否表明をしてもらうためのような気もする。その他の反対意見では民主党報道官チャワノン・イントラゴーマーンスット下院議員というなかなか学歴だけはりっぱだが国民と民主主義が理解できない民主党員の代表ということでこの人の反対意見書いておく。「クーデターが民主主義でないというのは誰も賛成するものはいないだろう」この発言が民主党の基本で彼らがこのような考えを持つ限りにおいて未だに民主党を支持する国民の何割は同じ考えであると考えるとまだタイからクーデターがなくなるということはないのかもしれない。