<デタラメ>
タイトルの意味はลวกとชุ่ยと同じ意味で<デタラメ>である。สุกเอาとは熟したら食べる。เผากินとはเผาป่าのことで森を燃やすとは耕すより森を燃やしたほうが簡単で生計が立てやすいということであろう。先日の憲法裁判所が報道関係者向けに開いたセミナーにおいて憲法裁判所のワッサン・ソイピスット長官は過去の判決が<デタラメ>であったと次の3件を認めている。
1,2551年のパランプラチャーチョン党、チャートタイ党、マッチマーティパタイ党に対する解党の判決は、その時の情勢がパンタミットによる首相府占拠やノーポーチョーによるプレム元首相官邸を取り囲むという事件が起こり、対立を続ける与党と野党が歩み寄り情勢を解決できる事はできないと判断した結果の判決で<デタラメ>であったということである。
2,2551年のサマック・スントラウェート元首相を料理番組に出演したことがある事をもって憲法267条に違反するとして解任した判決は、初めに判決があって罪状は後で探し出してきたことを認め<デタラメ>な判決であったと認めている。
3,2552年に国会が憲法291条により憲法改正を議論をして第三読会まで行き着いたのを民主党によるこの行為は憲法68条に違反するという訴えを本来は最高検察庁だけが訴えを受け付けることができると憲法68条に明記してあるのにもかかわらず、もし訴えを受けないとサバーイ受けると困難になると分かっていても歯を食いしばって受けたということである。結果としては民主党の訴えは却下されたが判決時に憲法改正は国民投票をしてからやったほうがいいと余計なことを言ってしまい国会での291条による憲法改正を頓挫させたことは<デタラメ>としか言いようがないと思う。
以上の3件がその後のタイの情勢をどれだけ変化させたことを考えると<デタラメ>にも程々があるとしか言いようがない。そして<デタラメ>を放置し続けるタイの人たちはどうなったのかと思ってしまう。